”治る”という直感

 治療をしていると、現在進行形で上手くいってる瞬間とそうでない瞬間がある。

 それは触りながら感じることもあれば、触ったあとに確認して知ることもある。

 一方、実際に触る前にそれを感じる瞬間がある。

 患者さんと向き合って対話をしている段階で、“あ、これは治る”と感じることもあれば、治るビジョンがみえないこともある。それは思い込みかもしれないが、何となく身体がそう感じてしまう。なぜそう感じたのか、自らを見つめながらその感覚が変わる道を手探りで見つけなければならない。

 まずAさんの治療である。1/週の頻度だが仕事などでこれないこともあり、今日が4度目の治療であった。今のところ手応えがなく、治療は難渋している。加えて、Aさんはさっぱりした方ではあるが、何か話していてもよそよそしく感じ、共同で治療部位を見つめる感覚にならない。いくつかの話題をこちらから提供し、Aさんもキャッチボールはしてくれるが、なかなか治療がうまくいかずに本日も終える。

 一方Bさんは6回目ほどでの治療で、頻度はAさんと同じである。少しの会話をして、肩に少し触れたくらいから“あ、今日は上手くいくな”と感じる。動かしているときも馴染むし、相手の痛む部位や身体の硬い部分がリアルタイムでわかる。治療後も反応はそれなりで、明るく治療を終える。

 果たしてこの違いはなにか。自らの先入観か、やりとりの不十分さか。

 私的には、Aさんにはまだ触れることを許されていないように感じている。身体の反応ややり取りからそう感じてしまう。そこに至った理由はなにか。ここを振り返って治療を展開しなければと感じている。無論、医学的な反省は忘れてはならない。

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